意志力第3章

p124.「決定疲れ」は意志力を消耗させる
→どんな種類の決定、どのような選択が最も難しいのか
→感覚的には、決定前にアレコレ悩むことより、実際に一つに絞ることの方が
エネルギーを使っているような気はする。


p126.PCカスタマイズの実験
1.好みや意見だけを聞かれた場合
2.いくつかの選択肢から選んだ場合
3.選択肢なしで、すべてを一つ一つ選んだ場合
→3が最も疲れる。
→楽しいことを決定する場合も、ある時点までは疲れを軽減させるが、
一定時間を超えると、普通の選択と変わらないくらい疲れる。
→他人のことを決定する場合(プレゼントする家具など)は、それほどエネルギーを使わない。
これは、「結果」を気にしなくていいから、という理由が挙げられる。


p131.仮釈放率と審議時間帯の関係


p132.ものごとの決定に抵抗を感じる理由の一部は、選択肢を減らすことへの恐怖から生じている。
決定に寄って捨てなければならない選択肢が多いほど、重大なものを切り捨ててしまう恐怖も大きくなる。
選択肢を減らしたくないという気持ちは、意志力が弱っているときさらに顕著になる。


p135.選択肢の数が増えれば増えるほど、選ぶのも困難になる
→ニューヨーカーはパートナーに求める条件がずば抜けて多い
→妥協すると損した気分になる。その気分を避けるための、自分が払っている代償は見ようとしない。


p137.認知的倹約…意志力が消耗した場合に起こる
→モノの一つの面しか見れなくなる。
価格なら「一番安いもの」、質なら「一番いいもの」


p138.決定疲れが起こると、人は勧められたものをそのまま受け入れる傾向がある。
先に難しい選択をすると(選択肢が多いもの)、容易な選択から難しい選択へ移った時よりも
疲れるのが早く、買い物自体を楽しめないということになる。
→レジ横にお菓子やゴシップ誌が置かれているのは、決定疲れした購買者を狙っている。
それは、脳がグルコースを欲し、衝動を抑える自制心が弱っている時だ。


p141.他の研究では、魅力的な女性を見ると、男性の脳の中隔側坐核が活性化することが示されている
(これは魅力のない女性を見たときにはあてはまらない)。中隔離側坐核とは現金や甘い食べ物に反応する
脳の部位につながっている。
→異性の写真と車を見せて近視眼的になるかどうかの実験
唯一、男性に魅力的な女性を見せた場合のみ、有意な変化(すぐにもらえる報酬を選ぶ)が起こった。


●決定疲れが起こっていると、近視眼的になりやすくなる