意志力第8章

p215.アルコールの機能
誤解:破壊・ばかげたことをしたいという衝動を高めるのではない。
2つの面で自己コントール能力を低下させる
1.血中グルコースを低下させる
2.自己認識を希薄にする
そのため主に、心の内に葛藤がともなう行動に影響を及ぼす。


p218.社会科学者は超自然への信仰を受け入れられなくても、宗教は人間の活動として
とても大きな影響力を持ち、何千年もかけて効率的な自己コントロールのメカニズムを進化させてきたと
認識している。


p219.二つのことが一緒に起こっていて、どちらが原因でどちらが結果か知りたいとき、長期的に
行動を追跡し、どちらが先か調べることがある。原因が時間的に先行し、そのあとに効果が表れると考えるのだ。


p223.社会的支援は特別な力で、二つの使い道がある。
1.世界に1人きりという状況はストレスが大きい。それを示す研究は山ほどある。一匹狼タイプの人や孤独な人は、
豊かな社会的なネットワークに囲まれている人より、精神的なもの、身体的なものを含めて、あらゆる種類の病気にかかりやすい。
2.悪い習慣をもたらすコミュニティを脱する


p225.認知療法を受けている人を調べた最近の研究では、他の人たちがいる前で決意表明したほうが、
実行できる可能性が高いことがわかった。特に恋人に伝えるのは効果的だ。


p227.どんな宗教的活動でも寿命を伸ばす。
→どの時点でも宗教的に活発に活動していた人のほうが生き残っている率が25%も高い。


p228.信仰心が厚いことによるメリット
・悪癖にはまりにくく、支援も受けやすい。災害などにも信仰が力となる。
・自己コントロール能力が高いことが分かっている。
・宗教は優先順位を明確にし、目標・価値観の衝突からなる葛藤を減らす
・自己コントロールの二つの中心的なメカニズム、
1.意志の力を築くこと
2.監視を強化すること→なにか大きな存在に見られているという感覚を持つことが多い


p231.自己コントロール能力を高めるために宗教を利用しても、その恩恵をじゅうぶんに受けることは出来ない。
信者の自己コントロール能力は神の怒りへの恐れだけでなく、彼らが吸収する価値体系から生じる。



p232.不可知論者へ
「独自の神聖な価値観を探しなさい」
に影響する。


p233.「双曲割引」…
離れたところにある誘惑は無視できるが、すぐそばにせまると目が眩んで、
遠くの目標を忘れてしまう。


p235.「明確な一線(ブライトライン)」…曖昧なところのないルール
「適度な」飲酒などは明確なラインではない。
ある一点を越えたら許容しないというゼロ・トレランス(非寛容)方式のこと。
特に、このルールが聖なるもの、神の掟だと信じれば、特に明確なラインとなる。


★神聖な価値観に絶対の信頼を置くこと
☆聖なるルールを持つこと